女騎士の番外編差し替え

   

サイトでずっと公開してあった女騎士の番外編を英語版2巻に収録しているペン入れ済の正式版に差し替えました。
さすがにもうあの読みづらい雑ネームをずっと置き続けることに耐え兼ねてしまった…

本編で出せなかった情報がチラホラと紛れているので、本編を読んでくださっている方には一度目を通してもらいたいです。

ついでにハッピーバレンタイ~ン!でした!

以下、補足と本編には出ない裏話。
でもまあまたいつか番外編で描くかもしれない…?

 

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番外編で女騎士が前髪を伸ばしたままにしてたのは忙しくて切ること(自分の身なり)に意識が向いてなかったのもあるんですが、この頃はあんまり他人の顔を見たくなかった(自分の顔も見られたくなかった)という潜在意識があったと思われます。

女が騎士をやるのはあの世界ではわりと珍しいことなので風当たりも強いし、家には居場所がないし、元々メンタル鬼つよなのでへこたれずいつも笑ってたけどやっぱりどこかで擦り切れてくものはあったというか。

実のところ今のように質実剛健な生き方をし出す前、「自分のやりたいことをやるか諦めるか一番悩んでた時期」に従者と出会ったので、従者本人は知る由もないけど女騎士は精神的にだいぶ救われてた節があります。ある意味では従者のほうも。

従者も従者で元々「勇者」になりたくて都会にやってきて、勇者にはなれないと分かったら今度は誰もやりたがらない「暁の従者」を一心不乱に目指すようになったので、ずっと変わり者扱いで浮いてました。女騎士がいなかったらガチでぼっちだったしもっと無口な根暗になってた可能性が(;’∀’)

やたらと絡んでくる女騎士のことを従者は内心「変なやつだなぁ」とは思ってたけど、「女が騎士をやること(目指してること)」に対しては何も偏見がなかったし、女騎士も従者のやりたいことを応援してたし、互いにありのままを受け入れてたので隣にいて居心地よかったんだと思う。

ちなみにここまでは互いに恋愛感情ゼロです。

 

女騎士が従者を異性として意識し始めたのは髪留めを貰ってからなので

こいつらは実質キューピットですね。

この出来事がなかったら従騎士がくっつくかもしれない世界線は絶対生まれなかったと断言できる。

 

このクソモブキューピットのセリフ実は最初ちょっと違ったんですが、あまりにもカプ厨すぎた(???)ので今更だけど少し変えました…
言ってること自体はそこまで変わってないんですけどね。

なんか元のやつ語感悪かったし、ニュアンスとしては従者と先代をバカにしてるということを全面に出したかったのでこっちにしてよかった…と思う!もっと早く気付きたかった…

あとこいつら一応2人の元同級生なんですけど、からかいつつも本当は女騎士にちょっと好意持ってたと思われます。女騎士は基本誰に対しても気さくだったし容姿の評価も「可愛い」だったので。変人とは言われてたけど。

前にちょろっと言ったことがありますが、従者も女騎士のことは「可愛い女の子」だという認識はしています。客観的に見て。

 

今現在の女騎士がまた前髪を伸ばしてるのは単純に忙しくて面倒だからで、他人の顔を見たくない~みたいな潜在意識はもうないです。気が向いたらその内切るんじゃないかな。

 

ちなみに女騎士が呼んでた「ルー」は従者の家名から取ったあだ名です。

逆に「女騎士」になる前までは、従者は女騎士のことを「エインリア」って呼んでました。女騎士の家名です。
ただまあどちらかといえばほとんどずっと「お前」呼びだったし、家名で呼ぶこと自体あんまりなかったけども。今の従者は照れて絶対呼ばないだろうなあ。

あの世界、家名がない(または隠してる)人も多いんですがエインリア家は騎士の名家なのでそこそこ知れ渡ってます。
主だった家名があるのは大体貴族か、過去に何かを成し遂げて名誉として与えられた人(の末裔)です。

従者はド田舎出身で貴族でも何でもないけど、兄妹揃って魔法の才能に恵まれてることと家名があることから先祖が何かしらほにゃららだった可能性が高い…本筋には関係ないですが。
あと従者の家名は女騎士と違って周知されてるわけではなく、ごく一部の親しい人だけが知ってます。

 

話変わってもうひとつ補足しておくと、従者がヤケドしてたのは怒りで力を制御できてなかったからであって、杖がないと魔法が制御できないというわけではないです。
ただ特別な石のついた杖があると精神統一や力の制御がしやすくなったり、消費するエレメント量を抑えつつ威力を増強できたり、それなりの利点と恩恵がある感じですね。

従者の杖のあの赤い玉と勇者の頭やベルトについてる赤い玉は同じ(おそろ!)なので、勇者にも同じように力を制御しやすく、または増強する効果が多少なりとも出てると思われます。

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「お前ならできる!」とか具体的な指示もなく無責任に全部丸投げされ独りで打開策考えた結果の悪魔契約、それでいきなり魔王級が来ちゃったのはマジで従者が「できる人(逸材)」だったからなんですよね。そういう意味では先代は節穴ではなかった…

正直他の人間だったらたぶん悪魔契約しても小物だったろうし、ましてや異世界と通じての勇者召喚は無理だったと思います。悪魔と契約すれば誰でもどんな願いでも叶えられるわけではないので。

 

ともかくその先のことは……早く本編で描きたいです!!!お待たせしてすみません!

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記事が長くなってしまったので、お返事はまた後日別記事にて🙏💦